グローリー/明日への行進 キング牧師の実像を描いた史上初の映画作品

【あらすじ】

アメリカ公民権運動の重要な節目となった「セルマの大行進」を中心に、非暴力を貫いた黒人指導者、マーティン・ルーサー・キング・Jr.(キング牧師)の闘争の軌跡を描く。
舞台は1965年のアメリカ。前年にノーベル平和賞を受賞したキング牧師は、差別撤廃のために黒人の選挙人登録を妨害する南部アラバマ州での抗議運動に注力していた。そんな中、セルマから州都モンゴメリーへと向かう黒人のデモ行進が、白人の州警察らによって襲撃される。無抵抗の黒人たちに対する容赦ない暴力はテレビでも報じられ、アメリカ中に衝撃をもたらした。やがてキング牧師の呼びかけに応じ、人種の壁を越えて全国から多くの人々が行進に参加して…。

【見どころ】

同時期の著名な活動家マルコムXの映画はあるのに、キング牧師の映画は長きに渡って制作されなかった。理由はキング牧師の有名な演説に関する著作権問題。彼の親族たちがそれらを保護していて、過去に1度、スピルバーグが使用許可を得たのだが、キング牧師の女性問題まで描くシナリオだったため、結局親族たちが許可を取り消したという。
今作は黒人女性監督エヴァ・デュヴァネイが、この著作権問題を「類語」で解決。キング牧師の演説を原文のママではなく、類語で構成することで完成させている。
※なので有名な「I HAVE A DREAM」の演説が聞けないのが残念ではある。

キング牧師を演じた主演のデヴィッド・オイェロウォの演説シーンも見もの。本物に負けず劣らぬ力強さで、スピーチの熱が沸点に達したと同時に、アカデミー賞歌曲賞を受賞したコモンとジョン・レジェンドが歌う主題歌「Glory」が流れるラストがとても感動的だ。

ちなみに今作はブラッド・ピットが経営する映画会社「Plan B Entertainment」も製作に関与している。

  • 【監督】エヴァ・デュヴァネイ
  • 【出演】デヴィッド・オイェロウォ/トム・ウィルキンソン/カーメン・イジョゴ
  • 【日本公開】2015年
  • 【原題】SELMA

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