マネーボール 常識を打ち破る理論で野球を変えた異端児の物語

【あらすじ】

弱小球団のオークランド・アスレチックスを革新的運営で常勝チームに成長させた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの物語を、ブラッド・ピット主演で映画化。
期待を胸にプロ入りしたものの、結果を残せずに引退した経験を持つビリー・ビーン。その後は弱小球団アスレチックスのゼネラルマネージャーになるが、結果を出せないでいるにもかかわらず改革の意識のない保守的な球団スタッフたちに苛立ちを募らせていた。だが2002年。名門イェール大の経済学部を卒業し、インディアンズのスタッフとして選手のデータ分析を担当していた青年ピーター・ブランドと出会う。自身の改革ビジョンに欠かせないと考えたビリーはピーターを引き抜き、データを重視した独自の戦略を実行していくが…。

【見どころ】

物語の冒頭、2001年10月15日に開催されたア・リーグ地区優勝決定戦の実際の試合映像が流れ、興味深い数字が紹介される。

「ニューヨーク・ヤンキース:1億1445万7768ドル対オークランド・アスレチックス:3972万2689ドル」

圧倒的な資金力の差。もはやスポーツというより金で勝利を買うマネー・ゲームのような印象を受ける。この試合の勝者はご想像の通り。

こんな状況を打破するため、ビリーは徹底した統計数値に基づくチーム編成を実施。他球団の評判や長年の勘などで獲得選手を決定していた古参のスカウトたちと真っ向から対立し、出塁率、長打率、選球眼(フォアボールを選び、出塁率を上げるために必要な要素)など、勝つために重要な数字を持つ選手であれば、素行不良で評判が悪かろうが獲得していった。
その信念を貫き通すため、チームの監督とも対立することになるのだが、やがて前代未聞の奇跡を起こしていく様子は強烈なカタルシスとなっていく。

またビリー自身の人間ドラマとしても見ごたえあり。過去にスカウトの説得に応じてプロ入りし、アメリカンドリームを果たせずに失敗した自分へのリベンジとして、ラストの決断をするところはとても感動的だ。

「金」が全てではない。それよりも大切なことについて、観る者に問いかけてもくる1本だ。

  • 【監督】ベネット・ミラー
  • 【出演】ブラッド・ピット/ジョナ・ヒル/フィリップ・シーモア・ホフマン/ロビン・ライト/クリス・プラット
  • 【日本公開】2011年
  • 【原題】MONEYBALL

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