ケンとカズ 強烈な暴力描写の中に男の友情が光る

【あらすじ】

悪友のケンとカズは、覚醒剤の闇取引で金を稼いでいた。だがケンは、彼女の早紀が妊娠した事をキッカケに、父親としてまっとうな人生を願うようになる。一方、カズは認知症の母を施設に入れるために金が必要だった。やがてカズは密売ルートを増やすため、敵対するグループと手を組むことを画策するが…。

【見どころ】

著名な俳優は1人もいないが、役者の「顔」が脳裏に焼き付く今作。
特にケンを演じたカトウシンスケと、カズを演じた毎熊克哉の好演で観る者を釘づけにする。毎熊克哉は鋭い眼光で上目使いをして凄み、人も殺しかねない危険な雰囲気のチンピラそのもの。彼が画面に出てくるだけで緊張が走るほどだ。その他の俳優も、演じるキャラクターに最適な「顔」と台詞で作品全体がリアリティーに溢れ、ノワール作品としての重厚感が漂っている。
どん底の日常から這い上がるために人を傷つけ、違法に稼ぎ、どうしようもないケンとカズの2人。だがラストで垣間見せる2人の感情を想像するだけで涙が出てくる。1人でも多くの人に観てもらいたい秀作だ。

監督は今作で長編デビューの小路紘史。2016年8月19日に渋谷ユーロスペースで上映後、突然舞台に現れ本作をPRしていた。
作品のクオリティーと監督自ら奔走するPR活動の甲斐もあって、著名人の推薦も増えている。

【著名人コメント】
■又吉直樹(お笑いコンビ ピース・又吉直樹)
鑑賞して数日が過ぎましたが、「凄いものを観た」という感動と興奮が今も残っています。登場人物達が抱える「痛み」や「恐怖」を実感し、尊きものについて考えさせられました。この映画に出会えて良かったです。

■千原ジュニア(芸人)
「オモシロイ映画なので、是非観て下さい」
新宿で映画監督と名乗る青年に声をかけられた。次の日、渋谷の試写室で観た映画は素晴らしかった。奇跡みたいな映画。ケンとカズ。
「オモシロイ映画なので、是非観て下さい」

■水道橋博士(浅草キッド/漫才師)
将来巨匠と言われるべき監督の長編デビュー作。「ケンとカズ」は、地上波放送は出来ないだろう。設定や物語も平凡だろうし好ましくない。あえて、そこを選んでいるとしか思えない。この題材で、この設定で、どれだけ出来るのか?
テレビの極北。
監督、スタッフ、キャストの若き魂は映画の力を試している。漲る才能は否定出来ない。

■長谷川和彦(映画監督)
登場人物が、皆それぞれ固有のリアリティに満ち満ちているのに感心した。「覚醒剤密売に関わる最低最悪の人間たち」が、何故か「愛おしく」なってしまうのだ。過剰なクローズアップカットの連打も決して上滑りせず、観る者を「未知なる映画の世界」に引っぱり込んでくれる。必見の新作だろう。

■斎藤工(俳優)
たまらない こんな邦画が観たかった。

■岩井志麻子(作家)
1度観て、このバイオレンス大盛り具だくさん、このノワール塩分の濃度、私の大好きな韓国映画っぽいと思ったが。2度3度と観たら、この出汁のきいた詩情、まぎれもなく日本映画だった。

■松崎まこと(映画活動家/放送作家)
ケンとカズの間に漂う、殺伐としながらもかけがえのない関係性。特にカズからケンへの「報われぬ思い」が、今どきの言葉で言えば「BL」的でもあって、大いに泣かされたよ。

■品川ヒロシ(映画監督)
スゴイ映画。
自業自得で救いようのない主人公の2人。なのに感情移入してしまう。熱く胸がしめつけられるような映画。ナチュラルなのに温度の高い演技。キャスト全員に会いたくなった。

■松田美由紀(女優)
ヤバっ!いやぁ、、凄いよこれ!俳優が素晴らしく、それを操る監督の素晴らしさ!絶対みて!この興奮わかるから。

■竹中直人(俳優・映画監督)
かっこつけていない映画だと思った。作品に参加した俳優たち。それを見つめる監督の息遣いを感じた。映画音楽もさりげなく 監督のセンスを感じた。小路監督の次作 そしてまた次を観たい思いに駆られた。

■小堺一機
アリ地獄から見上げる青空は、美しい。見えているのに決して這い上がれない絶望感を、僕等は96分共有させられる。心に紙ヤスリをかけられるニューシネマ!覚悟!!

  • 【監督】小路紘史
  • 【出演】カトウシンスケ/毎熊克哉/飯島珠奈/藤原季節/高野春樹/江原大介/杉山拓也
  • 【日本公開】2016年

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